この電池不要の発電機は魚の鱗で作られています

この電池不要の発電機は魚の鱗で作られています

インドの物理学者たちは、魚の鱗を使って電池不要の発電機を開発した。透明で柔軟性のあるこの発電機は、体の動き、音の振動、風の流れなどの小さな動きからエネルギーを集め、それを電力に変換することができる。

魚の鱗に含まれるコラーゲンは圧電物質であり、機械的ストレスを受けると電荷を発生する。コルカタのジャダブプール大学の共著者ディパンカール・マンダル氏はPhysics World誌に、魚の鱗は鉛やビスマスなどの有毒元素に依存する圧電発電機よりも環境に優しい代替品であると語った。

マンダル氏と同僚のスジョイ・クマール・ゴーシュ氏は、魚加工市場から鯉の鱗を集め、金の電極を付けて積層した。研究者らは、4台の発電機を使って、手で軽く叩くだけで、77個の緑と青のLEDを点灯させた。

ゴッシュ氏とマンダル氏は、最近、学術誌「応用物理学レターズ」で研究結果を報告し、この魚発電機が医療用インプラント、薬物送達、健康管理、手術、小型機器などに役立つと予想している。

[H/T Physics Worldより]

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